なぜストレスが身長の伸びを止めるのか?
厄介なストレスが、伸長とどのように関係しているのかというと、次のようになる。
視床下部とは、「感情・情動・本能」の中枢であり、「摂食・満腹」中枢をもち、「ホルモン・免疫系統」をコントロールし、さらに体温調節や性行動など、人が生きていくための「自律神経」の最高中枢機関となる。
視床下部は、生命維持にとっての最高の精密機械であり、それだけに外部からの刺激に大きく反応するのである。
そうした特質をもつため、強い精神的ストレスを受けると、視床下部の機能に異変が起こり、成長ホルモン分泌刺激ホルモンが不活性化する。それは、成長ホルモンが出にくくなることであり、結果的に伸長のパワーをダウンさせることでもある。女の子が、失恋のショックで生理が止まってしまう現象に、原理が似ているといえなくもない。
また、感染症などに罹ると身体的なストレスが発生する。これは免疫機能に負担をかける、いわば外圧だ。そうすると視床下部のホルモンヘのコントロール機能が弱まる。これも成長ホルモン分泌作用を低下させ、同じように伸長を悪化させる。
だから、乳幼児期に大病を患うと、それだけで強い身体的なストレスがかかってしまう。無事に回復して、食欲が戻り、栄養もしっかりとれて発育も標準的であればいいが、ダメージが強すぎれば食の細い状態が続き、最大に身長が伸びる時期に低栄養になりかねない。
これでは、まず間違いなく背がほかの子どもたちよりも低いまま幼稚園に入園するようになる。そのまま小学校に入学しても、数センチの身長差は残ったままだ。そして、ついに追いつかないまま最終身長を迎えることになってしまう。
なぜストレスが身長の伸びを止めるのか?

